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炎症性の腸疾患

炎症性の腸疾患は大きく分けて「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」に分けることができます。直腸などからはじまる大腸粘液のびらん・潰瘍・出血が、結腸全体に広がる炎症性の疾患が潰瘍性大腸炎で、栄養不良や貧血を引き起こします。治りにくい場合には手術が検討されます。

一方、クローン病は、肉芽腫様の炎症性病変が口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位にできる疾患です。腸壁のかなり深い部分にまで炎症が起こるので、腸管に穴があいたり、他の組織と癒着が起こったりするほか癌に移行しやすいので大変危険な病気です。

両疾患とも原因は不明ですが、病原微生物による感染症やアレルギー疾患が引き金となる、自己免疫疾患ではないかとの説が有力視されています。いずれも難治性の疾患であり、厚生労働省が定めた特定疾患に指定されています。